先週から悪天候せいで、のびのびになっていました『Daytona BROS』さんの取材が先日SWL(スローウェアーライオン)の直営店舗『Tools-infinity』で行われました。
コラボブーツのサンプル撮影は特に丁寧にやって頂き小川編集長をはじめスタッフ全員で出来あがりをチェックしました。
出来あがりはコチラ!
流石、プロのカメラマンの作品でライティングから小物使いまで完璧でカッコイイ写真に撮って頂けました。
その後はスタッフの中野をモデルに春物の新入荷商品のコーディネート写真をキャットストーリーとで撮影しました。
結構遠目からカメラ構えるんですね。カメラマンさん20メートル位離れての撮影なのでなんだか、ただのすかして立ってる人に見えてしまってます(笑)
先程、誤字・脱字、調色のチェック用で校正刷り(ゲラ刷り)を見せてもらいましたがコラボブーツの詳細ページも含めると10ページ以上の特集記事になっています。中野のモデルシューティングも2パターンカッコ良く仕上っていましたので『DaytonaBROS Vol.43』3月30日発売号で是非チェックしてみて下さい!
今後更なる詳細はTopページに開設された特集ページ、メルマガでお知らせしますの楽しみにしていてください。
「SWL(スローウェアライオン)×DaytonaBROS」コラボレーションブーツ
SWLメールマガジン購読のご登録はこちらです。
Tools-infinity Director 久木田善隆
“ファッションの遷り変り”なんて書きだすとなんだか評論家みたいですが自分が過ごしてきた時代のファッションについて少し書きます。
1983~1984年頃だったと思うけど(当時は中学生だった)いきなり『DCブーム』ってのが襲ってきた。
『DCブーム』ってのは「メンズビギ」「パッゾ」「コムサデモード」なんかを中心としたいわゆる国産デザイナーズ・ブランドと「セラーズ」や「ピンクハウス」「パーソンズ」なんかのキャラクターズ・ブランドこれで『デザナーズ(D)、&キャラクターズ(C)ブーム』と呼ばれていて86年に【メンズノンノ】が創刊される頃にピークを迎えたと思います。
その当時の大学生は皆オーバーサイズのソフトスーツにツーブロック、ワイドパンツにコインローファー
女性はワンレン、ボディコン、ソバージュの時代。
そして80年代の終わり頃の1988年に「アメカジブーム」が一気に浸透し、今までの「DCブーム」は急速に衰退していった。なぜ急にヨーロピアンカジュアル全盛のファッションの流行がアメリカンカジュアルに飲み込まれてしまったのか?それは今まで流行を創ってきた世代が大学生から高校生へ取って代わったのも大きな要因の一つかもしれない。
その頃のアメカジファッションの代表的なコーディネートはラルフローレンのチノパンにボタンダウンシャツ、これに紺色のブレザー(いわゆるコンブレ)足元はティンバーランドのモカシンとアメリカ東海岸のプレッピースタイルが主流だった。
そしてこれ以降、若者の遊び場が六本木から渋谷へと移っていくと当時高感度だった若者たちが渋谷のセンター街に集まってくるようになりファッションも東海岸の「プレッピースタイルのアメカジ」からロックマウントのウエスタンシャツにリーバイス517、レッドウイングのエンジニアブーツを履いてゴローズのアクセサリーでキメるといった「ハードなスタイルのアメカジ」へと日本独自の変化をとげた。1989年頃になるとこのスタイルが「渋カジ」と呼ばれるようになり「チーム」と呼ばれる付属/私立高校生による学校単位の組織の様な物が出来始め、そこに属す彼らを『チーマー』と呼び全く新しい今までに無い文化が生まれた。
ここまでが「渋カジ」の誕生までの話で「渋カジ」とはなんだったのか?は、また機会があったら書くかもしれません。
Tools-infinity Director 久木田善隆
先日SWL(スローウェアライオン)の直営店TOOLS-INFINITYのスタッフとWEBショップ担当のスタッフと一緒に「Filson / フィルソン」の日本総代理店アウターリミッツの展示会におじゃましてきました。
今回のブログのタイトル”Might as well have best”は日本語に訳すと「どうせ持つなら最上のものを」
1897年にワシントン州シアトルでゴールドラッシュに挑む猛者の為の”アウトドアクロージングメーカー”として設立した「Filson / フィルソン」の創業者 CLINTON C. FILSONの有名な言葉です。
また、「親から子へ、子から孫へと着継がれる優れた品質と耐久性」とFILSONを愛用する人々の間で語られているエピソードもいくつもあるそうです。
この理念、優れた製品に共感したSWL(スローウェアライオン)の直営店TOOLS-INFINITYではFILSONの商品を毎年展開していますので是非店頭で手にとって素晴らしい製品をご覧下さい。店舗に実際に来ていただけないお客様はこちらのWebshopでも販売しています。
【Tools-Infiniy オフィシャルwebshop】
創業120年の「FILSON」のようにSWL(スローウェアライオン)も長く愛されるものづくりを目指していきたいと思います。
Tools-infinity Director 久木田善隆
今回は私たちが創るSWL(スローウェアー ライオン)のブーツにおいて最も重要なパーツ、革についてお話しします。
実は皮(Skin)と革(Leather)は別物です。
「皮」(Skin)というのは、少し生々しいですが動物から皮を剥いだ状態のことで原皮(げんぴ)と呼ばれます。そのまま放置しておくと腐ってしまいます。
その「皮」を植物の渋(しぶ)や薬品(クロム)に浸け、素材に変化が起きないよう加工をしたものを「革」(Leather)と呼びその工程を鞣す(なめす)といいます。
次に「革」(Leather)の種類は牛革、山羊革、羊革、豚革といった動物の種類による分類がありますが、今回はSWL(スローウェアー ライオン)で使用している牛の革についてのお話しです。
牛革の素材としては大きく仔牛革、中牛革、成牛革の3つに分類されます。
生後6ヶ月以内の仔牛革のことをCalf(カーフ)と呼び、主に高級紳士靴や財布、高級ハンドバッグ等に用いられ、革肌のきめが細かく、しなやかな手触りが特徴で牛革の中で最高ランクの革の一つです。厚みは0.6〜0.9mmほどと薄く、また仔牛の革のためキズが少ないのもこの革の特徴です。
次に中牛革ですがこちらはKip(キップ)と呼ばれ生後6ヶ月~2年以内、7~14kgの牛の革のことでCalf(カーフ)よりややきめは粗いですが、軽くて柔らかく丈夫な特徴を持ちます。こちらの厚みも0.8〜1.3mmほどでやはり高級紳士靴やパンプス、ハンドバッグなどに用いられます。
最後の成牛革は更にSteer Hide(ステア)、COW(カウ)、Bull(ブル)の3種類に分類されていて、ワークブーツなどに用いられる厚くて丈夫な革がこちらです。
それぞれに特徴がありSteer Hide(ステア)は生後3~6ヶ月に去勢された、生後2年以上(25~28kg)の雄牛で成牛の中でも若いためしっかりした弾力を持ち厚みも3〜4mmと平均的です。採れる面積も大きく使い勝手も良いため、牛革の中で最も生産量や流通量が多く幅広く利用されていてます。一般的に牛革と言うと、Steer Hide(ステア)を指す事がが多くSWL(スローウェアー ライオン)のブーツの大半も、Steer Hide(ステア)を使用しています。
COW(カウ)は生後2年以上の出産を経験した牝(めす)牛の成牛の革のことでステア、ブルほどの厚みは有りませんがステアに比べ薄くきめ細かい素材です。また生後2年以上でも出産経験のない雌牛は「カルビン」と呼ばれCOW(カウ)より上質な素材として扱われます。
最後ににBull(ブル)ですがこちらは生後3年以上の去勢されていない繁殖用の牡牛の革でかなり厚手になり、繊維組織のあらさも目立ちますが大型で丈夫な革です。その為主に靴底に使用されることの多い素材です。
このように、一口に「牛革」と言っても種類が細分化されていて、それぞれの特徴も多種多様です。それぞれの革が持っている特徴を長所だけでなく短所についても理解して、その特性を把握した上で最適な革であるかどうかを考え選びSWL(スローウェアー ライオン)のブーツは出来上がります。お気に入りのブーツを手に入れられた際には、使われている素材の魅力と違いをじっくりと愉しんでいただけるとより一層愛着がわいてくると思います。
SWL(スローウェアー ライオン)のこだわり
Tools-infinity Director 久木田善隆
エンジニアブーツと聞くとバイク乗るときに履くあのブーツのことを思い浮かべますよね。
その起源は説がふたつあり、ひとつは1937年にウィスコンシン州のチペワホールズ市にあった靴メーカー「Chippewa Shoe Manufacturing Company(現在のチペワ)」が細身の乗馬用靴として「イングリッシュ ライディング ブーツ(English Riding Boot)」と呼ばれる丈が長くシューレースの代わりに甲の部分と太ももの部分に付けたベルトで締め付けを調節できるブーツを作成したのが最初という説。
もうひとつはその一年後の1938年にオレゴン州のポートランドに拠点を持つ「West Coast Shoe Company (現在のウエスコ)」が第二次世界大戦時にポートランドの造船所の作業員のために耐油や耐磨耗に強く作業中に機械等に靴ひもが巻きこまれないように、またパンツの裾も同様の理由からブーツの中にしまえる長靴型の作業靴を作成したのが最初のエンジニアブーツとされる説。
つまり、乗馬用のブーツが起源とする説と造船所の作業用のブーツが起源とする説があります。
しかしチペワの「イングリッシュ ライディング ブーツ」はその後大手百貨店のシアーズがチペワエンジニアーズとして作業用に発売し、このブーツがエンジニアブーツと呼ばれるようになった事もあり現在では作業靴が起源といわれています。
ちなみに1982年に日本で初めてレッドウィング社と販売契約を締結した会社は「ミドリ安全株式会社」という安全靴を製造販売している会社ですから当時は作業靴として日本でも紹介されていました。
また、通常の革靴と異なり紐がないためバイクの運転の邪魔にならずにトウのキャップやゴムのソールが運転操作に適していて、さらに丈夫な革が事故時の怪我からライダーを守るため現在ではその安全性とファッション性から多くのバイカーに支持されています。
もちろんSWL(スローウェアー ライオン)からも様々なエンジニアブーツがリリースされていますが作業靴としではなくファッションとして日常で気軽に履いてもらえるようなデザインとなっています。
SWL(スローウェアー ライオン)エンジニアの定番8595シリーズは内側に装備したサイドジップにより、着脱が簡単で玄関先での煩わしさを解消し、シャフトのシルエットをすっきりとした細身のデザインに仕上げる事ができ、多くのボトムとの相性が良いです。
SWL OB-8595RS オイルドレザーエンジニアブーツは今シーズンの新作でアッパーには這い込むほどに良く馴染むオリジナルのオイルドレザーをダブルステッチダウン製法でオリジナルのラグソールを縫い上げた人気の品番です。もちろんサイドジップを装着していますので今までのエンジニアブーツにはなかったフィット感が最大の特徴ともいえます。
SWL OB-8595BS オイルドレザーボーダーエンジニア(予約受付中)はバイカーに人気のボーダー柄のシャフトを持ったSWL(スローウェアー ライオン)オリジナルのデザインです。製法は同じステッチダウン製法ですがソールは少しボリュームを抑えたプレーンタイプを選択してありますのでスッキリとした印象の仕上がりになっています。
バイクで遠出してもサイドジップでに簡単脱ぎ履きでいますので必ず春のツーリングシーズンに活躍してくれます。もちろんバイカーだけでなく街中でも履けるシンプルなデザインですので是非コーディネートに取り入れてみてください。
Tools-infinity Director 久木田善隆